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連歌師里村紹巴が著した『源氏物語』の注釈書『源氏物語紹巴抄』は、三条西公条による講釈の聞書をもとに、永禄七年(一五六四)から翌八年にかけて整理・編集されたものである。三条西家源氏学の展開を知る上で重要な書であり、近世初期に流布し、『源氏物語』享受史上少なからぬ影響力を持った書である。本書の底本の故稲賀敬二所蔵本(安田女子大学図書館現蔵)は、猪苗代兼如による巻末や行間、付箋への書き入れが多数あるもので、かつて広島平安文学研究会から「翻刻 平安文学資料稿」第二期『永禄奥書 源氏物語紹巴抄』として十分冊と索引編一冊で翻刻刊行されたが、入手困難になっていた。これを一冊に合冊し、誤植や印刷不鮮明な箇所を修正し、関連論考の再録を加えて復刻刊行した。
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