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大学にアメリカンフットボール部をもつ付属高校が、強豪校としてひしめきあう高校アメリカンフットボール界。その中で、進学校でありながらも全国大会(クリスマスボウル)に4年連続で出場を果たし、他の強豪と覇を争っているのが佼成学園高校アメリカンフットボール部「ロータス」である。2016年にクリスマスボウルへ初出場・初優勝を果たして以来、3年連続日本一の座を勝ち取り、4連覇を賭けた昨年末まで公式戦52連勝の記録を打ち立てるなど、近年は破竹の勢いを見せている。
常勝軍団として周囲に一目置かれるチームとなった「ロータス」だが、創部から約40年の長きにわたり「弱小チーム」として歩んだ苦い歴史がある。本書では、勝ちきれずに辛酸を舐め続けた弱小チームの「ロータス」が、常勝軍団へと変貌を遂げていく軌跡を綴りながら、現在のロータスのチーム力の秘密をスポーツライターの相沢光一氏が解き明かす。
「防具をまとった格闘技」や、知力と体力を駆使することから「究極のスポーツ」とも形容されるアメリカンフットボールだが、その競技性から連想される内容とは一風変わった練習法をロータスは確立している。アメリカンフットボールの練習は週に4日、一日の練習時間はわずか3時間足らず。筋力トレーニングやランニングなどの体力強化トレーニングはゼロ。大学の付属校ではないため、進学のための受験勉強や学業も最優先に考えながらも、確実に結果を出し続けている。他の強豪校と比べて「不遇」にも思える数々の障壁を“糧”に編み出されたロータスの合理的な練習法は、あらゆるチームスポーツに応用できる実用的なものである。
公式戦で52連勝し、文字通り「人が変わっても負けないチーム」となったロータス。本書では、「アメフトができるだけでは、社会では通用しない」という信念のもと、アメリカンフットボールを通じた人間教育を行う小林孝至監督の教育観も織り交ぜて紹介。部活動だからこそ生まれた、人もチームも育つ本質的な指導法を明らかにする。
巻末には日本一を賭けたクリスマスボウルを戦ったチームを率いた歴代4人のキャプテンと小林監督のトークを収録。“弱小”から常勝軍団へとチームが大きく変わる時の苦労や、アメリカンフットボールを通して得られた気づきが語られている。
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