パヴァロッティとぼく

パヴァロッティとぼく

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出版社
アルテスパブリッシング
著者名
エドウィン・ティノコ , 楢林麗子 , 小畑恒夫
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2020年9月
判型
四六判
ISBN
9784865592207

「神様から息子は授からなかったけれど、君はぼくの息子だ」

孤独なオペラ王と若きアシスタントの心あたたまる物語。



「ぼくのために働かないか」

ペルーの5つ星ホテルで働く青年ティノ。

それまでオペラを聴いたこともなかったホテルボーイに声をかけたのは、

世界一のテノール歌手だった──。



何十個ものスーツケースに詰め込んだ

タキシードとアロハシャツと食料と調理器具、

プライベートジェットでめぐる世界ツアー、

熱狂する聴衆と国家元首も参加するガラ・ディナー、

豪邸と別荘、花火まで打ち上げるパーティ、

度重なる手術と再起への飽くなき願望……。



「神に祝福された声」をもつ不世出の歌手ルチアーノ・パヴァロッティ(1935?2007)。

若くから数多くの伝説を生んだオペラの舞台に飽き足らず、

プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスとの「三大テノール」公演、

ライザ・ミネリ、ボノ、エリック・クラプトンらポップスターたちとの共演でスタジアムを埋め尽くす聴衆を熱狂させ、

巨大なショービジネスの頂点に君臨した彼は、

晩年、深い孤独、醜聞に飢えたマスメディアの攻撃、そして絶え間ない身体の不調に苦しみながら、

ファンを喜ばせること、ファンに音楽の素晴らしさを伝えることに生命を燃やした。



「ファンこそぼくの人生の一部なんだ。もしいなくなったら心配になるじゃないか」



本書は、パヴァロッティが亡くなるまでの13年間、

もっとも信頼し、そば近くに置いて心を通わせた「最後のアシスタント」による回想録。

?剌としてみずみずしいユーモアあふれる文体から、素顔のパヴァロッティの人間的魅力が伝わってくる。

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