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現代社会を支える主要技術の1つに情報科学を基盤とした情報通信技術(ICT)がある。
このICT技術の発達は、現代の人工知能やビッグデータ解析といった技術の根底をなしており、また今後到来が予測される「超スマート社会」もこの技術の活用による実現が期待されている。情報科学の中では数学的手法、特に離散有限個のデータ解析を得意とする離散数学が重要な役割を果たす。本書は、その入門的な教科書である。
内容としては、各単元で扱う内容に関しては高校数学レベルの復習から説明する。学生が自習しやすいように、豊富な例題と図解をつけ、例題や練習問題を解いていきながら、情報科学・社会科学のトピックへの関心を高めていく。巻末付録として、現在の指導要領では取扱われない行列分野の基本とそれをpythonで演習させる方法について簡単に解説した。また、WEB資料として、本書では略解となった解答の詳細な解説と、行列をMATLABで演習させる方法についての解説をホームページ上に公開している。大規模データの解析や、数学的モデルの処理にあたってはコンピュータによる問題解決が望まれる。この付録はその準備も目的としたものである。
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