ミツバチと文明

ミツバチと文明

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出版社
草思社
著者名
クレア・プレストン , 倉橋俊介
価格
1,980円(本体1,800円+税)
発行年月
2020年9月
判型
四六判
ISBN
9784794224712

その見事に統制された社会性と緻密な巣づくり、そして蜂蜜によって、
はるか昔から人類を魅了してきたミツバチ。
人類は、ミツバチを養蜂するのみならず、文学、宗教、政治、経済から
芸術、建築まで、様々な文化において、ミツバチから発想を得たものを多く生み出した。
本書は、ミツバチの生態に迫りながら、人類史におけるミツバチの重要性を明らかにする。


<目次より>
1 ミツバチと人類
人類との出会い/ミツバチに見出されるす多様なイメージ/雄弁と不死の表象/群れとしての存在/詩的言語への還元

2 ミツバチ、その驚くべき生態
ハナバチが社会性をもつのはごく一部の種/ミツバチの身体性/慎ましやかな食性/複雑な社会組織/職能分化の仕組み

3 養蜂の人類史
養蜂の始まり/巣作りの解明/巣箱の発展/ミツバチの生体研究/化学者としてのミツバチ/蜂蜜の消費/花粉媒介者として

4 政治的イメージの源
美徳の大国/隠喩の古典、『農耕詩』/ミツバチは本当に政治的か?/より身近な政治的寓話/地域・時代によるバリエーション

5 敬虔(ルビ:けいけん)と堕落の間
貞淑の鑑/信者とミツバチ/ミツバチの受難/ミツバチの罪/死骸より生まれ出るもの

6 ミツバチの経済
蜂蜜の経済価値/「ミツバチ製品」の多様な利用

7 アートにおけるミツバチ
「ミツバチデザイン」建築の極北/芸術作品におけるミツバチ/有名な「ミツバチダンス」の発見/ミツバチの歌と音楽

8 伝承の中のミツバチ

ギリシャ時代からの伝承/預言するミツバチ/モルモン教の約束の地/伝承のウソ・ホント

9 歌うミツバチ、刺すミツバチ
ディキンソンのミツバチ/ミツバチ理解と大衆化/シニカルなミツバチ

10 「悪しきミツバチ」誕生と近現代
ミツバチ批判の起源としてのロマン派/「暴力的なミツバチ」への変遷/近代におけるミツバチの善性/「悪しきミツバチ」の登場/映画における脅威としてのハチ/アフリカ化したミツバチとメディアの意外な関係/善なるミツバチ表象の回復

11 消えゆくミツバチ
隠居とミツバチ/原因不明の大量失踪/地球の生を象徴する/人類史に生き続ける

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