青き薔薇

青き薔薇

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出版社
ふらんす堂
著者名
巫依子
価格
2,310円(本体2,100円+税)
発行年月
2020年9月
判型
四六判
ISBN
9784781412863

◆第一句集



好きで移り住んだ

尾道ぐらしが定着したことを、

愛着をこめた句の数々が

語っている。

情熱のおもむくままに

生きてきた作者が、

大切に培って花咲かせた

風変わりな青い薔薇は、

俳句そのものにほかならない。

(帯・西村和子)





◆西村和子抄出十句

待たれゐて春の靴音ファソラシド

傀儡女の血脈をふと秋の雲

落葉踏むただ踏むふはと軽くなる

冷蔵庫母の脳内垣間見し

蜜柑送る身内に詫びることばかり

波音に寝て波音に明易し

秋灯のひとつは島へ帰る船

江の奥の家に眠りて霜の声

年の夜にする話でもなけれども

カーテンの開かれぬまま花火の夜

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