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「時間」って何だろう?
誰でもそのような疑問を何となく抱いたことがあるだろう。時計の蓋を開いても、そこには「時間」はない。すぐそこにあるはずなのに、私たちには捉えることのできない「時間」。
本書は、近代と苦闘する夏目漱石から、映画が持つスジガキに抵抗した寺山修司、日常のなかにある「小さな物語」を描く是枝裕和まで、日本を代表する表現者たちが生み出した多彩な映画や小説作品を横断しながら、そこで紡がれる時間のイメージを読み取る。
捉えることのできない、この不思議な「時間」をめぐって対話を挑む、比類なき哲学的探究がはじまる――。
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