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すごいとヤバいで戦国武将の生き様がまるわかり!
戦国の世を駆けぬけた武将たちのすごい経歴、数々のヤバいエピソードを彼らの特徴をとらえたイラストを交えてわかりやすく解説。
人間味があふれる逸話から耳を疑うようなとんでもないエピソードまで歴史に名を残す武将たちの個性を
あますところなく色濃く紹介、豆知識も満載です!
楽しい歴史読み物としてはもちろん、日本史と戦国武将の世界により深く興味が湧いてくる一冊です。
【はじめに】
「ヤバい」という言葉は、もともとは「危ない」という意味で否定的に使われていましたが、
現代では肯定的な意味でも使われています。
良い意味でも悪い意味でも危ないということなら、戦国武将ほど「ヤバい」人物は、ほかにいないと言っていいでしょう。
戦国武将は、土地を治める領主であり、主君として家臣に命令をする立場にありました。
しかし、中国の皇帝のような専制君主ではありませんでしたから、命令したからといって、
必ずしも家臣が素直に聞くとは限らなかったのです。
命令を聞かないからといってすぐに殺してしまうような本当に危険な主君であれば、家臣の心が離れ、
万が一敵に攻められた時ときには裏切られてしまったことでしょう。
とはいえ、命い令を聞かないことを黙く認する惰弱な主君であれば、いずれ家臣に謀反をおこされたにちがいありません。
厳格ではありつつも思いやりのあるという二面性をもった「ヤバい」武将でなければ、戦国の乱世 を生き抜くことはできなかったはずです。
江戸時代になると、戦国武将の「ヤバい」言動や行動が書物として読まれるようになりました。
当時の武士からしても、戦国武将の生き方は参考になったからです。本書で紹介しているのは、そうした「ヤバい」戦国武将です。
もちろん、戦国武将にまつわる話がすべて史実とは限りません。ただ、成功した話だけでなく失敗した話も伝えられてきたということは、
それだけ戦国武将が愛されてきた証拠といえるのではないでしょうか。
小和田泰経
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