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同じ痛みを抱いて、俺たちは、生きている。
自ら命を絶った少女・ルビィと出会った、中年作家のダザイさん。
「ねえ、ダザイさん、一緒に行こうよ」
ルビィが誘ったのは、見知らぬ誰かの命を救うための旅だったーー。
作家の仕事に疲れて自殺を図ったダザイさんは、一人の少女・ルビィと出会った。三年前に命を絶った彼女は、「七人の命を救わないと天国に行けないの」。ダザイさんは、その義務(ノルマ)を果たす旅に付き合わされ、出会った人たちの心の中に自分と同じ痛みを次々に見つけて……。命の哀しさと尊さに涙する感動長編。
ひとの心の痛みをまっすぐに見つめ、
生きることへの尽きせぬ希望を描く傑作長編!
【一番心に残った場面、言葉、】自殺したルビィが生きることについて語る場面
"皆さんは自分に在ることと足りないこと、どちらを多く思い浮かべられますか?-私は足りないことの方が頭に浮かびやすい。たぶん私と同じような人はこの世の中にごまんといるだろう。しかし今の私は、思い浮かびにくいけれども自分の中にも沢山のものが在るかもしれないと思っている。それは自ら命を絶ったルビィが生きることの素晴らしさについて語っていたからだと思う。
「失って初めてその大切さに気付く」-自分の中に在るものもなかなか気づかないけれどそういうものなのかな、と思わせてくれた小説だった。"
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