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浅草の油屋、利根屋の娘・お玉と、本所髄一の大店の主人との縁談が持ち上がったが、
見合いの前日にお玉は置手紙を残していなくなってしまう。
利根屋の命運を賭けて、身代わりとなったのは奉公人・おまい。
当日、〝えにし屋〟を名乗る謎めいた女が現れ、おまいは美しく着飾らせてもらうが、
その後もお玉の行方は一向に?めないままだった……。縁結びも縁切りも、自分らしくあるために。
縁(えにし)を商いとするひとびとを描いた、心ふるえる時代ミステリー。
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