1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
60歳で逝去した犯罪精神医学者・作田明の一〇回忌を記念して書かれた伝記。他者への暖かい眼差し・思いやりの深さ、キリスト者としての使命感に焦点をあてる。
作田明は多才な人で、作田家という医者の家に生まれたために、医者にならなければならない宿命を持ち、それを見事に果たしつつ、さらに多くの実践の場において、病める高齢者のために病院を数多く設立し、かつても今も作田家には全く考えられない大規模な病院群の経営を一人でこなし、多くの学問的業績を残しながら、この世を去った。社会的責任を果たすためのこの大事業は、作田家の一員であった彼の背に重くのしかかり、その責任の重大さが彼の肉体に取りつき、思いもよらない病を引き起こしたのかもしれない。だが彼は、作田家に生まれた一人の医者として自分の生涯の最後を見つめる姿勢を固め、自分のなすべき責任のあり方を透徹した、孤高なその眼差しで見据えた。「作田明記念財団」の創設はその一端である。そして、犯罪・非行の防止、および犯罪者・非行少年の矯正・更生に著しい貢献をされた個人や団体の功績をたたえるために「作田明賞」をそなえた。(「はじめに」より)
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。