特集:この机がすごい!
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特集:この机がすごい!
テレワークへの移行は火急の課題だが、しかし家のテーブルで本当に仕事ができるのか!? というわけで、本の雑誌10月号の特集は「この机がすごい!」。出版各社の美机魔机大集合インタビューから、出版界きっての机魔王対談に机の上をピカピカにするマル秘方法、おしどり夫婦のデスクトップすっきりの秘訣にフリーアドレスの机、開高健の机に職種別仕事机にあるもの調査まで、出版社にとって机とはなにか!をあらためて問う緊急特集なのである!
新刊めったくたガイドは、小財満が現代を描く巨匠の円熟作『スパイはいまも謀略の地に』にグリグリの◎を打てば、林さかなは四世代にわたる家族物語『パチンコ』をすごい!と絶賛。大森望が『四畳半タイムマシンブルース』は最高に楽しいSFコラボである!と断言すれば、千街晶之は謎の解明か迷宮入りかの駆け引きが繰り広げられる小林一星のデビュー作をイチ押し。大塚真祐子が出会いの切実な瞬間を描く短編集で津村記久子作品のエッセンスを味わえば、冬木糸一は今年最大の話題作『ブルショット・ジョブ』に注目! そして北上次郎は異色のシェアハウス小説、加納朋子『二百十番館にようこそ』へようこそ。おじさんがやっぱりうまいな、と思わ首肯するオタクたちの共同生活を堪能してくれぃ!
今月は図書カード三万円使い放題!に松井今朝子が登場! 能面の写真集からメルケルの著作まで、思い出の書店で買った18冊は26ページだ。さらに徳永圭子が小池昌代の10冊で静かで不穏な美しい世界を紹介すれば、堀井憲一郎は漱石全集を積み上げて、おっと危ない!? 読者アンケートが「この人物伝が好きだ!」なら、黒い昼食会はZoomで「重版情報を先にくれ!」と提言。椎名誠がゴンズイ鍋に胸躍らせれば、鏡明と石川春菜は富山で接近遭遇!? さあ、新型コロナウイルスで明けた今年も秋突入。本の雑誌10月号で机の上を整理したあとは、じっくりゆっくり読書の秋を堪能しよう!
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