世界の人体解剖図集

世界の人体解剖図集

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出版社
パイインターナショナル
著者名
ジョアンナ・エーベンステイン , 布施英利 , 植村亜美
価格
4,290円(本体3,900円+税)
発行年月
2020年9月
判型
A4
ISBN
9784756253385

不穏で、目が離せなくて、ぞっとする人体解剖図の世界

人間の体はどうなっているのかーその解明への飽くなき探究の歴史を物語る、古今東西の人体解剖図250点を蒐集した圧巻の大著。掲載作品はヨーロッパ・アジア・日本など世界各地から、時代は16世紀から現代まで幅広く紹介している。

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1章__全身(エコルシェ、筋肉、骨格、系)
2章__内部を覗く:解剖体(脳、消化器官、心臓、肺、解剖の過程)
3章__生殖(生殖器官、妊婦、懐胎、出産、胎児)
4章__上半身(頭蓋、頭部と頸部、耳、眼、舌、体幹、腕、手)
5章__下半身(脚、足)
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■日本語版監修者あとがきより
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 解剖学という学問は、ヨーロッパではルネサンス時代の頃から本格的に始まり、近代において最も盛んになった。
人体を研究する基礎医学には、体の「はたらき」を扱う生理学と、体の「形や構造」を扱う解剖学がある。
人体の(内部まで含めた)地図を作るのが解剖学であるが、そんな形や構造を扱うという視覚的な方法による性質上、解剖学の本には必ず、言葉による解説に加え解剖図が付いている。見て説明する学問なのだ。

 本書は、そんな古い解剖学の本に収められた解剖図を選び出し、体系化して編集したものである。
ヨーロッパのルネサンス時代から近代までのものが中心だが、20世紀のノーベル生理学・医学賞の研究で使われた現代の図も載っている。
さらには西洋の解剖図だけでなく、日本の江戸時代のものから中国のものまで、幅広く集めた充実した内容の本となっている。
美しい図も多く、美術の画集を眺めるように楽しむのも、一つの読み方であろう。

 これらの解剖図は、解剖学の本に載っているものであるから、医学史・科学史の対象となるものであるが、
上記のような理由から美術に興味のある人にとっても、たいへんに役に立つ本となっている。
人体は、美術の歴史において、いつも最も中心的なモチーフであった。古代ギリシアから近・現代まで、
そしてマンガやアニメやCGまで、人体が描かれない時代もメディアもなかったほどである。

 そういう、美術の制作のために解剖学を学ぶ分野に「美術解剖学」という科目がある。
今でも、美大では美術解剖学の授業があり、美術やデザイン、マンガやアニメの仕事を目指す若者たちの多くが美術解剖学を学んでいる。
人体を描くためには、人物デッサンのトレーニングなども必要であるが、さらには人体内部の解剖学を学ぶことも大切なのだ。
この本は、そのような「人体を上手く描きたい人」にとって、格好の教科書ともなるであろう。

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