取り寄せ不可
透明人間になったようで切ない……。
あなたは私を透かして、別人を見ている。
親友の結婚式に招待されたキャサリンは南欧に降り立ち、
まばゆいばかりの日差しに輝く花々と、風格のある屋敷に魅了された。
そして、親友の兄で、ポンタレグレ伯爵の称号を持つエドゥアード。
たびたび話に聞いていた“伝説の人”は、セクシーな男性だった。
だが彼はキャサリンを見た瞬間、その黒い瞳と微笑を凍りつかせた。
なんでも、少年時代の初恋の人に、彼女がそっくりなのだという――
23年前、報われない恋に絶望して命を絶った女性に。
憂いを秘めたエドゥアードを知るほどに惹かれるキャサリンだったが、
同時に胸が締めつけられるような苦しさに悶えた。
なぜなら、彼の心はまだ、亡き初恋の人に囚われているのだから……。
ヒロインが愛に臆病なのには、もう一つ理由がありました。未婚の母に育てられ、父親が誰かもわからない自分と、ふさわしい家柄の地元の娘と結婚すべき伯爵とでは、あまりにも釣り合わないと気に病んでいて……。ベテラン作家C・ジョージの名作をお贈りします。
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