絵本の山

百鳥叢書

絵本の山

取り寄せ不可

出版社
ふらんす堂
著者名
甲斐のぞみ
価格
2,970円(本体2,700円+税)
発行年月
2020年7月
判型
四六判
ISBN
9784781412917

◆第一句集



春の夜の絵本の山を崩し読む



おねだりされて母が子たちに絵本を読んでいる、とも読めるが、やや離れて母が絵本を楽しむ子たちを見やっている趣がある。その情趣を「春の夜」がやさしく包み込む。子たちを詠む時、膝を折って子どもの目線になっている。

(序・太田土男)



◆自選十句

台風一過これから君に会ひにゆく

みづうみのしづかなる日の胡麻叩く

耕しても耕しても鰯雲の下

秋澄みて宣誓のまつすぐな腕

生れし子を両手に受くる星まつり

薫風や学校の名をかけ声に

駆け出してサマードレスのふくらみぬ

かばんからおもちや出てくる花野かな

春の夜の絵本の山を崩し読む

十五夜の船笛届く子供部屋

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top