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ニャンルーは、森のコナラの木の下の家に、お父さんとお母さん、そしてまだ小さいふたごの弟たち、ニャンクーとニャンムーといっしょにすんでいます。
ある日、ニャンルーがじぶんでつった魚をおばあちゃんの家にもっていってあげると、おばあちゃんはニャンルーたちのためにぼうしを編んでいるところでした。
それを見て、「わたしも編みものしてみたいな」というニャンルーに、おばあちゃんはたんすのおくから、なくなったおじいちゃんのセーターを出してきました。
その青いセーターの毛糸をつかって、ニャンルーに編みものをおしえてくれるというのです。
まずセーターをほどいて、毛糸をお湯につけてから干しました。こんどはそれを巻きとって大きな毛糸玉をつくります。
それから、ニャンルーはおばあちゃんにおそわって、マフラーを編みはじめました。おじいちゃんのセーターだった毛糸をぜんぶつかって、長い長いマフラーにするのです。
色鉛筆で愛情をこめて描かれたニャンルーたちの森の暮らし。手仕事の楽しさや、思い出によってつながる家族のあたたかさを描いた絵本。
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