人文学の学び方

人文学の学び方

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出版社
知泉書館
著者名
金子晴勇
価格
2,860円(本体2,600円+税)
発行年月
2020年9月
判型
四六判
ISBN
9784862853219

人間とは何か。文化とは何か。人文学は人間と文化との関連を追求し,人間を文化的存在として考察する。
著者は人間を〈文化を形成する行為的存在〉として捉え,その行為の三つの基本運動「話す」「作る」「行なう」を通して,人文的な精神の意義を解明する。
「文化」とは,人格としての教養,趣味の育成と洗練,さらに生活の改善を意味し,人間的に調和した円満な人格と教養を意味する。また文化の客観的側面として個人の教養と生活から生まれ,遺産として継承される特定社会の生活様式全体とその伝統を意味する。そこでは知識・信仰・芸術・道徳・法律・習俗や習慣など,個人を超えた生活様式の巨大な集積と伝統が形成される。人文学はこれら多様に展開した歴史や現代的課題に対し,個人の関心と時代の要請に応える営みである。本書では近代の人文主義的ヒューマニズムの巨人エラスムスを中心にその要請に応えた。
60年以上に渡りヨーロッパ思想史の人文学研究に携わってきた著者が,読書,学習,研究,教育の経験を踏まえ,それぞれの局面で出合う多くの困難と楽しみを伝えて,読者やこれから研究を志す人びとに役立つことを念頭に人文学を紹介し,エールを送る。
技術が先端化し社会がその巨大な影響に曝されている中,
「人間が善く生きる」ための学びの場として,人文学のもつ豊かな可能性が示されよう。若人よ,いざ旅立たん!

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