海の怪

海の怪

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出版社
集英社
著者名
鈴木光司
価格
1,320円(本体1,200円+税)
発行年月
2020年9月
判型
四六判
ISBN
9784087880403

<リング>シリーズは、「貞子」の名とともに、世界中に日本ホラーの底深さを知らしめた。
「心地よい恐怖に浸るうちに怪異な闇に呑み込まれてゆく極上のミステリーに酔い痴れました」と稲川淳二氏が絶賛する18話は、25年に及ぶ自身の航海経験を中心に、海の仲間や知人友人から聞いたもの。
海の底知れぬ魅力と、海をめぐる無限の恐怖が入り混じる。

<本書目次>
・貞子を海に解き放て
・第1話 海に墜ちる 映画の撮影に使用されたのはいわくつきのクルーザーだった。船酔いした俳優がキャビンで横になっていると……。
・第2話 繋がってはいけない 防衛大生だった娘婿が研修で硫黄島を訪れた。太平洋戦争の激戦の跡が残る洞窟にうっかり忘れものを……。
・第3話 甘い誘惑 明らかに自衛官に向いていない若者が防衛大に入学した。遠泳の訓練でパニックを起こしてから様子が変わり……。
・第4話 漂流する足首 遠洋漁業に出たマグロ漁船で、船員同士の喧嘩により死者が出た。船長は、無人島で遺体を火葬することに……。
・第5話 海に沈むエレベーター 午前二時半頃にふと目覚めた直後、マンションのドアのチャイムが、二回鳴らされた。こんな時間に一体誰が……。
・第6話 黒い石の願い ハワイのモロカイ島に新婚旅行で訪れたアメリカ人カップル。男が、拾った石を、観光用のボートに置いたあとに……。
・第7話 のび太君、船を買う 廃船をまぬがれ修理されたヨットとは知らず、念願のものを破格で手に入れたと、意気揚々と漁港に下ろしたが……。
・第8話 言われるがまま 沖縄への航海の途中、和歌山で温泉に行こうと上陸。レンタカーのカーナビの指示通り、宿へ向かおうとするが……。
・第9 話 三泊四日、監獄クルーズ 家族旅行で参加したエジプト・ナイル川クルーズ。目的地ルクソールに向かうまで、乗客たちが次から次へと姿を消し……。
・第10話 誰か、いる 台風のため沖縄へ向かうのを断念したクルーズ。クルーの一人が、トカラ列島の「臥蛇島」へ上陸する提案を……。
・第11話 海と梅 梅干しの種を海に捨てると海が荒れる―ジンクスを無視して、おにぎりの梅干しの種を海原へ弾き飛ばした……。
・第12話 いかだに乗って カリフォルニアからニューヨークへ―大学時代のアメリカ旅行。キーウエストで訪れた無人島を、再訪しようとするが……。

上記ほか、「怖い、怪しい、身も凍る―」海をめぐる本当にあった全18のエピソード。

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