パワーエレクトロニクスにおけるコンバータの基礎と設計法

設計技術シリーズ

パワーエレクトロニクスにおけるコンバータの基礎と設計法

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出版社
科学情報出版
著者名
鵜野将年
価格
3,520円(本体3,200円+税)
発行年月
2020年6月
判型
A5
ISBN
9784904774830

パワー半導体デバイスを用いた電力変換技術を取り扱うパワーエレクトロニクスは、電力を必要とするあらゆる機器で用いられており我々の生活には欠かせない技術である。従来から幅広い分野で応用されてきた技術ではあるが、近年における再生エネルギーの導入、リチウムイオン二次電池の登場、モノの電動化、に伴いパワーエレクトロニクスの需要は飛躍的な高まりを見せている。それを反映するかのように、パワーエレクトロニクスを志す大学生ならびに企業技術者が増加している。
 パワーエレクトロニクスで用いられる電力変換回路(コンバータ)はパワー半導体デバイスのスイッチング状態に応じて回路中の素子に流れる電流ならびに印加電圧が大きく変化し、その動作の詳細について理解するのは難しいと言われる。大学の学士向けの教科書などでは動作原理が比較的シンプルな電力変換回路を対象に絞って解説する場合が多いが、実際には非常に多くの応用回路方式が用途や要求によって使い分けられている。特に直流電力変換回路については幾多の回路方式が存在しており、初学者がその全貌について把握するのは容易ではない。昨今では、モバイル機器や電気自動車をはじめ、電力変換回路の応用先がますます多様化すると同時に、高効率化と小型化が強く求められている。用途や要求に応じて適切な電力変換回路方式を選定することになるが、そのためには各種方式の動作概要ならびに長短について把握しておく必要がある。
 本書はパワーエレクトロニクスを志す大学院生および企業で製品開発に従事する若手技術者を対象とする。2章と3章では直流電力変換回路の基礎として、非絶縁形DC-DCコンバータと絶縁形DC-DCコンバータをそれぞれ俯瞰する。電力変換回路の高効率化と小型化に向けて必要となる基礎知識として、4章では各種の損失、5章では小型化に向けたアプローチについて解説する。6章から9章では、共振動作を取り入れた共振形コンバータやコンデンサを利用することで回路の小型化を達成するスイッチトキャパシタコンバータなど、各種の応用回路方式についての解説を行う。

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