吉田謙吉が撮った戦前の東アジア

吉田謙吉が撮った戦前の東アジア

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出版社
草思社
著者名
塩澤珠江 , 松重充浩
価格
3,300円(本体3,000円+税)
発行年月
2020年8月
判型
A5
ISBN
9784794224675

築地小劇場の舞台装置家、今和次郎とともに考現学の創始者として知られるデザイナー、
吉田謙吉が80年前に自前のライカで撮った写真900枚が、著者ほか遺族の手元に残されていた。
建国初期の満洲や日中戦争時の広州・海南島、日本統治下の朝鮮南部。
子どもたちの表情や女性たちの姿、街の賑わいや市場。
近代的視点の謙吉がとらえた占領下東アジアの一側面。

写真の解説は1章の満洲が満州史研究の松重充浩氏(日大文理学部教授)、
2章の南支(広州、華南島)が近現代史の小池聖一氏(広島大学教授)、
3章の朝鮮南部は塩澤珠江氏が担当。
解説者たちは、同時期の他の写真にはない、ありのままの現地をとらえていると
謙吉の写真を評価している。

写真史の研究家、白山眞理氏は本書の解説の中で、
「(当時の満洲)外地の日常生活をこんな風に虚飾なく追った写真は珍しい。
なにしろ、新しい国であった満洲は、大陸の異国情緒を強調し、
日満融和を表す演出写真を対内外宣伝に使っていたのだ。
内地からの撮影には現地案内者による監視や誘導があり、
撮影後に検閲やネガ提出を求められたり、発表時には媒体によるコントロール等もあった」と書いている。

<目次より>
はじめに
本書について
1930 年代東アジアの地図

1章 1934年夏 満洲篇
満洲国・1934 年
古都・奉天
建設される首都・新京
国際都市・哈爾濱
炭都・撫順

2章 1939年春 南支篇
華南―南方への進出拠点
廈門―上陸、大陸への第一歩
広東作戦
海南島の占領

3章 1939年夏 朝鮮南部篇
日本統治時代の朝鮮半島
南鮮①
映画『奥村五百子』 の撮影
南鮮②

解説 吉田謙吉の写真 外地の日常生活を虚飾なく撮る 白山眞理
監修者あとがき 松重光浩
おわりに 塩澤珠江
執筆者略歴
吉田謙吉 略年譜

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