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心は震え、身体はささやき、そして人は生きていく。
薬物依存、摂食障害、解離性同一性障害、女性への性暴力、男児への性虐待をはじめとした臨床現場の経験知から、中井久夫、エイミー・ベンダー、島尾ミホ・敏雄との対話からなる人文知へ。傷を語ることは、そして傷に触れることはできるのか? 問われる治療者のポジショナリティとはいかなるものか?
傷ついた心と身体はどのように連動しているのか? ジェンダー・センシティビティはいかにして臨床の質を左右するのか?――傷ついた心と癒されゆく身体、その波打ち際でトラウマと向き合う精神科医の、思索の軌跡と実践の道標。
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