自由意志と責任

"自由意志は存在するのか。人の行為が決定されているとすれば、道徳的責任は成立するのか。はるか過去から問われ続けてきた哲学的テーマを、歴史上の議論を整理しつつ、現代の脳科学による発見も考慮しながら、徹底的に探究する。


●著者紹介
ジェニファー・トラスティド（Jennifer Trusted）
1925年，イギリス・ケンブリッジ生まれ。ケンブリッジ大学で化学や自然科学を学び，1971年に科学史で修士号（M.A.），1973年に哲学で博士号（Ph.D.）を取得。元エクセター大学講師。主な著作に，Physics and Metaphysics: Theories of Space and Time（Routledge，1991），The Logic of Scientific Inference: An Introduction（The Macmillan Press,1979）（邦訳『科学の方法と論理』昭和堂，1984年），など。

○訳者紹介
金井壽男（かない・ひさお）
［略歴］1938年，東京都に生まれる。1968年，東北大学大学院博士課程満期退学。1968年，一関工業高等専門学校講師。1973年，静岡女子大学助教授。1987年，静岡県立大学教授。2004年，同大学名誉教授。2008年，和歌山信愛女子短期大学学長（‐2011）。叙従四位，瑞宝小綬章追贈。
［著書論文等］「アリストテレスにおけるプロアイレシス論I‐VI」（『静岡女子大学研究紀要』1976‐87年），『生きることの探究――西洋思想史におけるその展開』〔共著〕（川島書店，1977年），『テルテゥリアヌス護教論』〔翻訳〕（水府出版，1983年），『道徳教育の人間学的基礎――「人間になる」ということ』〔共著〕（川島書店，1986年），『西洋哲学史入門』〔共著〕（金港堂，1998年），『ソクラテスへの招き』（黒船出版，2001年），『西洋思想の源泉と展開』（黒船出版，2004年），他。"