「自由」が「民主」を喰う

「自由」が「民主」を喰う

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
時事通信出版局
著者名
平松武
価格
2,530円(本体2,300円+税)
発行年月
2020年8月
判型
四六判
ISBN
9784788717022

自由主義と民主主義のアンバランスによって生じている経済格差や難民問題、地球温暖化、GAFAの脅威……。偏った世界に調和をもたらすためにできることとは?
 最も深刻な類いの問題は、行き過ぎた「自由」によってもたらされている。この問題は、統治体制が明確になっている国内秩序における「自由」と「民主」の関係の調整であれば、比較的単純である。それが、国境を越えて世界に広がり、地理的に民主的コントロールが及ばないところに「自由」が行き着くことによって、世界秩序の不完全さと相まってさらに困難な問題になっている。
 つまり、「自由」によって推し進められているグローバリゼーションと、「民主」的な意思決定に裏付けられた主権国家の間の関係(「国際」関係)との間のアンバランスが、この問題を一層複雑にしている。多くの問題は、個人の自由を尊重しつつ法的に制約する可能性という法学的視点、格差の拡大や成長の維持・拡大等にかかる経済学的視点、難民等の社会に及ぼす影響といった文化的・社会学的視点、グローバリゼーションと国際秩序という国際関係論的視点など、さまざまな視点から総合的にとらえるべき問題である。
 本書は、それらを解決するための課題を明らかにし、進むべき方向を考える。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top