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解説=中村稔
俳人加藤楸邨は短歌を生涯にわたって詠み続けていた。未収録70首を含む全800首を収録。
佐佐木幸綱氏 推薦
「楸邨が短歌をつくっていたのは知っていたが、これほど数が多いとは知らなかった。とくに驚いたのは、戦後すぐの昭和二十三年二月から四月の日付のある「短歌ノート」四百五十余首。斎藤茂吉をふかく読みこんで実践的に彼の技法をとりこみつつ、敗戦直後の社会を家族を自身を自然をていねいにうたっている。戦後短歌としても注目すべきだが、何より『野哭』以後の楸邨の俳句を読み込むうえで必読の一冊とおもう。」
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