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◆第六句集
画眉鳥を加へ百囀ととのひぬ
『百囀』は『有情』につづく私の第六句集にあたります。平成二十四年から平成の代の終わる平成三十一年四月までの三五七句をもって一集としました。
書名とした「百囀」は多くの鳥の囀りのことで、大阪の郊外にあるわが家へ、四季をとおしてやってくる野鳥への親近の思いをこめて名づけました。(著者)
◆自選十五句より
天地を束ねし結柳かな
一人居る五日となれば糟湯酒
負暄してうまうま老いぬわれながら
硯北といふみどりさすひとところ
オリオンに一献シリウスと一献
鴛鴦の絢爛と流れゆきたる
根のもの厚く切つたる雑煮かな
春の山とは父もゐき母もゐき
擬態して自切して竹節虫枯る
蕪村忌の青楼の黒框かな
画眉鳥を加へ百囀ととのひぬ
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