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古今東西のピアノ協奏曲のなかでもっとも人気ある作品のひとつ。当初、チャイコフスキーは初めてのピアノ協奏曲をN.ルビンシテインに献呈し、初演をしてもらうつもりで彼に助言を求める。賞賛を期待したが、酷評を受けて深く傷つき失望。ルビンシテインの助言には従わず、1875年にH.v.ビューローのピアノで初演された。
解説は、サンクトペテルブルク音楽院で学び、チャイコフスキー作品に精通した森垣桂一が執筆。演奏家の意見を取り入れて進めた改訂の過程、そして作品全体に共通して現れるモチーフに注目しながら各楽章の構成を詳細に論じる。楽譜はB6判からA5判の見やすい浄書譜にリニューアルするとともに、ページ番号の隣に楽章番号を示し、見たい箇所を探しやすくした。
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