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まさに鬼才。
過激に、独創的に、第一線を走り続けてきた現代美術家、会田誠。
その活躍は、いまホットな美術界だけにとどまりません。
「とにかく信じられないくらい文章がうまい。ほれぼれしちゃう」と、吉本ばななに言わしめたエッセイ。高橋源一郎、斎藤美奈子らが激賞した処女小説『青春と変態』。そんな会田誠が、最初の構想より30年以上、執筆に4年の歳月を費やした長編小説です。
1986年11月。新潟・佐渡の田舎から上京してきた美術予備校生の主人公は、多摩美術大学の学園祭(通称「げいさい」)に出かけ、そこで濃密な一夜を体験します。
昭和終盤、主人公らが目指す東京芸大入試はまさに最難関かつ過激、でした。当時を、当事者である筆者が小説の形式で描いた本作は、そのまま現代日本美術界への真摯な問いををはらんでいる、とも思われます。
この4年間、フォロー数約10万のツイッターでも、たびたび本作については言及されてきました。そんなファンだけでなく、各界の著名人も待ちわびた待望、渾身の一作です。
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