追いかけっこをする兎と猿、相撲をとる蛙……日本人なら誰もが一度は目にしたことがあり、老若男女から愛されてきた、国宝「鳥獣戯画」。ところがその人気と知名度にもかかわらず、いつ・どこで・誰によって・何のために描かれたかよくわからない、謎につつまれた作品でもあります。本書は、四つの巻の全場面を紹介しながら、その成り立ちや見どころ、そして後世の日本美術に与えた大きな影響についても紹介します。
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