本書は、日本人とはどんな人々なのかという問いかけに、ゲノムの立場から答えるものです。まずはゲノムとはどういったものかを説明したうえで、ヤポネシア人という名称を使いヤポネシア(日本列島)に数万年まえから住んできた人々の起源と成立についてのさまざまな説を紹介します。さらにはヤポネシアゲノムプロジェクトで進められているヒトゲノムデータ解析の手法と内容を解説している。そのうえで、東ユーラシアのゲノムの地域性、琉球列島のオキナワ人の特長をDNAから検証、さらにピロリ菌の研究からの日本列島への人類の移動についてを紹介している。ゲノムプロジェクトでの研究と発見は日進月歩ですが、その最新の状況についてを本書を読めばわかりやすく理解できます。
第1章 ゲノムとは
第2章 ヤポネシア人の起源と成立をめぐるこれまでの説
第3章 大規模ゲノムデータから浮き上がるヤポネシア人の遺伝的多様性
第4章 東ユーラシア系集団および日本列島集団の表現型多様性
第5章 ゲノムで検証するオキナワ人の由来
第6章 ピロリ菌ゲノムからさぐる日本列島への人類移動
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