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信長はいかに記録されてきたのか、彼の姿はフィクションでどのように描かれてきたのか。どこまでが実像で、どこまでが虚像なのか。その若き日々から本能寺の変にいたるまで、居城や天皇・女性との関わりなど、多岐にわたるトピックを立てて包括的に論じます。
本書は日本の歴史史上もっとも知られた戦国武将に、歴史学と文学の両分野からアプローチし、それぞれ最新の研究動向をふまえ論じ尽くします。
織田信長の虚像と実像を徹底的に暴き、研究の最前線を一冊にまとめた書。
すべての文章にリード文をつけ、難解な用語にはふりがなも施しています。
・桶狭間の戦いは、奇襲ではなく偶然の勝利だった!
・「人間五十年」と信長が舞ったのは、能の「敦盛」ではない!
・「麒麟」の花押に込められた信長のねらいとは何か?
・帰蝶(濃姫)を活躍させた犯人は司馬遼太郎である!
・明智光秀ほど演劇の題材となる武将はいなかった!
これから信長について知りたい人、これまで抱いていた信長像をアップデートしたい人にとって必携の一冊。
執筆は、井上泰至、堀 新、谷口克広、湯浅佳子、土山公仁、丸井貴史、吉田 豊、石塚 修、水野 嶺、菊池庸介、桐野作人、大澤研一、塩谷菊美、金子 拓、柳沢昌紀、天野忠幸、松下 浩、森 暁子、網野可苗、柴辻俊六、福島克彦、原田真澄、竹内洪介。
付録として、本書で取り上げた主な信長関連の諸作品を「信長関連作品目録」「信長関連演劇作品初演年表」として収録。
【社会に流布する信長のイメージがどのようにして形成され、それのどこまでが事実でどこからが虚構であるか、その読み解きを楽しんでいただきたい。・・・近世軍記から近代歴史学・戦後歴史学を経て積み重なった知識や誤解をいったん整理し、ここからまた新たな出発が始まる。もう歴史学・文学それぞれの枠の中だけで議論してはいけない】本書あとがきより
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