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インドを代表する比較思想,比較宗教学の世界的碩学ラーダークリシュナン(1888-1975)が,物と心,現象界と本質界,科学と宗教の一切を抱懐する〈存在の神秘〉について解明した古典的名著の待望の翻訳である。
著者は古代ギリシアやキリスト教から20世紀に至る多くの哲学者,宗教家の著作群と向き合うとともに,インドのヴェーダーンタ哲学や仏教に及ぶ広範な知見を駆使し,究極の真理とは何かを探究する。現代人は伝統的宗教に代り,自然主義的無神論,不可知論,懐疑論,人間中心主義,プラグマティズム,モダニズム,正統原理主義などを渉猟して絶望の中に救いを求めている。
存在の生きた全体を,個人の内的体験を通して統合的に直観し,その成果を個人や社会で創造的に活かす,真に科学的な実験宗教を「霊的理想主義の人間観」に結実させた。
近代の国家形成と大衆化や技術化に対し,現代はポスト近代として,グローバル化,情報化,急速な科学と技術の革新,自動化,ロボット化,自己中心化,賃労働の崩壊,そして地球環境の破壊による人類の生の基盤を揺るがす多様な異常現象など,巨大な歴史的転換期を迎えている。
今日の哲学,思想,宗教など人文研究が,多岐にわたり専門分化し精緻化するなか,人間と社会と自然・地球の全体的な調和を踏まえて,人類は未来に向かってどう進化するのか。本書の智慧は新たな可能性への豊かな示唆に富む。
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