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筑豊の地底の坑夫たちをテーマにした記録文学で、近代日本の在り様を撃ち続けてきた上野英信。その上野の遺作が、沖縄を正面から取りあげた異色の作品『眉屋私記』である。
「移民と辻売りという近代沖縄の底辺を貫く二つのテーマによって、そこに息づく民衆の姿を映しだしたのである。……眉屋一族の歴史は、近代の沖縄民衆の歴史であった」(本書より)
その上野没後33回忌にあたり、眉屋一族生誕の地・沖縄名護の屋部(やぶ)地区に『眉屋私記』の文学記念碑が今年秋に建立される。その実行委員でもある著者が、これまで書き連ねてきた上野英信と『眉屋私記』に関する文章を集めて編んだ、まさに紙の記念碑とも言える一冊。
「地下水脈のように読み継がれた『眉屋私記』が再び地表にその姿を見せた」(本書より)
あの上野英信は沖縄・屋部に生きていた!
上野英信の『眉屋私記』執筆の貴重なテキストである「山入端(やまのは)萬栄キューバ手記」の全文も、今回初めて収録されている。
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