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主人公・ルウ子と、妹のサラが「雨ふる本屋」へいくと、舞々子さん(まいまいこ。「雨ふる本屋」店主、フルホン氏の助手)の様子がヘン。いつものお茶とお菓子の準備も忘れるので、ヒラメキさん(幽霊。「雨ふる本屋」専属作家)の執筆も進みません。原因はお菓子づくりがうまくいっていないとのことですが…?!?!。さらに、わすれられた「サーカス団の物語」が迷い込み、ルウ子は物語の書きなおしを迫られます。「王国の物語」は、いつ完成するのでしょうか…?
「物語を書く」ことへの憧れを持っていた主人公・ルウ子は、シリーズ各巻の中で「書く」ことを経験してきました。でもそれは、誰かの未完の物語を、自分なりに想像して「書きつぐ」だけでした。今回、ルウ子は「自分はおもしろいものが書ける」とうぬぼれた結果、ペンもノートも失い、言葉さえもなくしてしまいます。ルウ子が長い時間をかけて再び言葉をとりもどし、心のどこか深いところにある「創造と表現」の根幹にふれるクライマックスと「王国の物語」の完成を、一緒に見届けてください!
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