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東京オリンピック・大阪万博、さようなら!
ーーパンデミック下のメガイベントに決定的な否を
東京オリンピック・大阪万博は、「一つの言葉」のもと民を統治する「現代のバベルの塔」だ! 従来は神が人間をいましめる道徳譚として理解されてきた「バベルの塔」。これを文明・植民地支配からの解放の物語として読みなおすとき、その現在形としてたちあわられるのがほかならぬ2020東京オリンピック、2025大阪万博である。これら現代のバベルの塔は、あまたの街を、生活を蹂躙しながら、パンデミック下でなおも蠢きつづけている。何が起ころうが関係ない、あるいは何ごとも起こってはいない。そのプロジェクトはけっして揺るがないとでもいうかのように。
月刊誌『福音と世界』2019年8月号の同名特集を大幅増補した本書は、解放の神学、科学技術史、ジェンダー、アクティビズムなどの視点による9つのテクストと著者3名のトークにより、その統治から離脱しようとするたたかいの書である。オリンピックはいらない、万博はいらない。わたしたちにはほんとうのことだけあればいいのだから。装画=武盾一郎、装釘=宗利淳一
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