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本書は、保険実務家向けに自賠責保険に関する制度と実務を包括的に解説した実務書である。今回13訂版の編者は、国内唯一の料率算出団体である「損害保険料率算出機構」が務めている。
第1章でまず、自動車損害賠償保障制度の制定の経緯から制度の推移を説明し、第2章で自賠責保険の契約、第3章では保険金の支払い、第4章で保険料率と、自賠責保険の概要について丁寧に解説している。
第5章では自賠責共済の創立に触れ、第6章の保険会社および組合の共同プール事務のしくみ、第7章の保障事業のしくみをわかりやすく明示している。さらに第8章の自賠責保険審議会および金融審議会自賠責保険制度部会や多くの参考資料を掲載し、現場で役立つ内容となっている。
今版では、令和2 年4 月に施行された民法改正、令和2 年4 月の自賠責保険支払基準改正の内容を反映させるとともに、令和2 年1 月に届け出て同4 月に実施された基準料率改正の内容についても盛り込んだ。
自賠責保険制度の目的である被害者救済の重要性はなお不変であり、自賠責保険に関わる保険実務家にとって必携の一冊である。
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