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従来であれば知り合う機会のなかった東西の中世研究者がオンライン上で各種情報源,論文,参考文献を共有する「メネストレル」という知のネットワークで国際的・学際的に交流し,日本で行われた国際シンポジウムを通じてその成果を結実した。本書収載の論文は,日本語版と欧文版によって広く世に問われるものである。
「メネストレル」はインターネットとともにこの20年間に地理的,言語的障壁を乗り越え,史資料の収集と研究の職務に従事している,図書館や文書館の学芸員,大学教員,研究者,エンジニアなど200名余の中世研究者を結集させた,類例のない国際的ネットワークである。
本書の第Ⅰ部「文化交流をひらく」では,歴史的背景の異なる極東,極西,ユーラシア大陸の史資料や文物などから文化交流の問題を考察した8論文を収める。第Ⅱ部「戦争と平和,しるしとテクスト」の7論文では,ヨーロッパと極東(主に日本)の比較論的見地から,中世における文化交流のさまざまな様態に関する考察が示され,多種多様な中世の世界観を示唆している。
中世史の再検討を通して,国の枠組みを超え多様性や文化の共存などを重視する「グローバル・ヒストリー」の時代の新たな異文化交流の書。
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