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「言葉福音書」を手がかりに 付・言葉福音書Q本文
著者は、Q資料やトマス福音書など「言葉福音書」と呼ぶ資料を深く読みこみ、イエスがガリラヤで語った「良き知らせ=福音」の核心、「神の国」に迫る。
本書は、長年にわたり斯界を牽引してきた著者の聖書学者としての研究の集大成であるのみならず、また一信仰者としての総決算でもあり、著者の学問と人格が一体となった稀有な作品である。
「大事なのは、イエスの言葉について考えることではなく、イエスの言葉を実践することなのだ。だから実際のところ、研究者の客観性そのものがイエスの論点を回避する言い逃れになりうる。したがって、私が研究者としての生涯の終わりに近づいた今、もしもイエスが語ったことについて本当に語ろうとするなら、イエスが語った仕方によりいっそう近い仕方で語るようにしなければならない。」(本書より)
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