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三宅健くんと。だから続けられる日本手話
「監修者あいさつ」より~日本手話の世界へようこそ!
NHK「みんなの手話」は、みなさんを日本手話の世界へお連れいたします。
日本手話とはどのような言語なのでしょうか。手話とは、日本語や英語のような主に音声を媒体とする言語(音声言語)とは異なり、手の動きなどを用いてメッセージを伝え合う言語(視覚言語)です。日本手話は、主として日本で使われている手話であり、日本語とはもちろん大きく異なりますが、日本語とまったく変わらない表現力を持つ言語です。これは日本語が英語とは異なる文法を持つけれども英語と対等の言語であるのと同じです。このことは、テキストを読み進めていくにつれてわかっていただけるかと思います。日本で暮らすろう者が母語として用いる日本手話という言語を楽しんでください。 日本手話は日本語とは異なる言語ですから、英語やドイツ語を学ぶ時と同じように、単語と文法を新たに覚える必要があります。このテキストには、日本手話を使いこなす上で必要不可欠なものを載せています。特に、顔や上体の動きは詳しく説明しています。手話は、「手」で「話す」と書きますから、手の動きさえ覚えれば大丈夫と思う人もいるかもしれませんが、顔や上体の動きも覚えなければ日本手話を使えるようにはなりません。手の動きだけでなく、顔や上体の動きにも注目してください。
言語が違えば、文化も違ってきます。日本語を話す人と英語を話す人がそれぞれ異なる文化を持つように、日本手話を話すろう者も独自の文化を持っています。このテキストは、ろう者の文化も学べるような構成になっています。聴者の文化とろう者の文化の違いも味わってもらえたら幸いです。 最後に、今回のテキストでは従来のテキストとは異なり、手形(手の形)や動きの解説を少なくしています。これは、視覚言語である手話を、日本語の説明を読んで学ぶのではなく、見て学んでいただきたいという思いをこめたからです。写真と矢印をじっくり見ながら実際に手を動かしてみてください。また、テキストだけではなく、ぜひ番組やテキストのAR動画も活用してください。
それでは、さっそく日本手話の世界へ飛び込んでみましょう。
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