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「第4の水の相」は、水が親水性の性質をもつ固体の面に接した時に作られ、
液晶状の構造を持ち、「情報を記憶する」可能性を備えている。
★『第4の水の相』★
「水には固体(氷)、液体、気体(水蒸気)の3相(3態)がある」ということはよく知られています。
著者らの実験で、電気を帯びた物質の周囲の水が数百マイクロに渡って液晶化することが明らかにされ、3相に続く『第4の水の相』(第4番目の相)である液晶状態の水(氷と水の中間の中間に位置する)は通常の水に比べてより高い秩序があり、記憶作用を持つ水であると考えられています。
その分子構造は、層の平面に垂直の方向から見ると正六角形が平面に敷き詰められた形、つまり蜂の巣状の形になっています。
この『第4の水の相』は電気エネルギーを蓄えることができ、『第4の水の相』とその外側の層に電極を差し込むと電気が流れ、赤外線を照射すると『第4の水の相』が数倍に増加するなど、水が環境中の微弱エネルギーを吸収することで『第4の水の相』を生み出すことが推測されています。
「水には固体・液体・気体という3つの「相」が存在する、ということは、常識中の常識です。しかしながら、実は水には、第4番目の「相」とでも呼ぶべき、特殊な状態が存在します。
この『第4の水の相』は、私たちの身体の7割を占めると言われている水においても、地球という惑星全体を巡る水の大循環においても、あるいは地表の7割を占める海洋においても、決定的に重要な役割を果たしています。この『第4の水の相』を理解することなしに、私たちは決して水を理解したと言うことはできません。」
「水は、化学的や光学的なものから始まって、電気的や力学的なものに至るまで、あらゆる種類の仕事をこなすことができる、ということは明らかである。これらの仕事を行うのに必要なポテンシャルエネルギーは、電荷の分離によりもたらされる。そして、この電荷の分離は、放射エネルギーが吸収されることによって引き起こされる。水に蓄積されるそのエネルギーは仲介役として働き、ありとあらゆる仕事、すなわちエネルギーの出力を駆動するために使われる。この一連の流れは光合成と酷似している。」
「本書を読むにあたり、読者は科学者である必要はない。本書は初歩的な科学の知識さえ持っていれば、誰でも読めるように作られている。正と負が引き寄せ合うことを理解し、化学の周期律表のことをどこかで聞いたことがあれば、本書のメッセージは理解できることと思う。しかし既存の教義に真剣な疑問を投げかける行為を軽蔑する人々にとって、本書のアプローチは不快に感じられることだろう。なぜなら本書の全編にわたり、既存の教義への挑戦が織り込まれているからだ。本書は正統派の科学書ではない。湯気の立ち込めるホットなシーンと予想外のどんでん返しでいっぱいのストーリーであり、それらのすべてが読んで楽しく、読みごたえのある作品を構成しているものと私は願っている。」
(本文より)
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