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「有価証券報告書」。通称「有報(ゆうほう)」。
決算の情報だけでなく、会社の沿革から事業内容、
持っている設備や役員・株主の顔ぶれなど、
投資家の判断に役立つよう、
さまざまな情報が有報には載っています。
その代わり、長いものでは100ページ以上にもなるため、
隅から隅まで読むのは大変です。
しかも、一番知りたい利益の情報は有報が
開示される前にみんなが知ってしまうため(詳細は本書第1章)、
じっくりと読んだことがある人は案外少ないのかもしれません。
ですが、この有報をじっくり読んでみると、
身近な会社の意外な姿やモノの値段など、
面白いデータや情報がざくざくと出てきます。
そんな情報を紐解いていこうというのが本書です。
「株式投資で儲けたい」とか
「決算書が読めるようになりたい」という目的で本書を読んでも、
ほほとんど役に立たないと思いますが、
有報を通じて「こんなことまで分かっちゃうの?」という
ちょっと変わった読み解き方をご紹介します。
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