貴族の栄華[平安時代中期]
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講談社 学習まんが 日本の歴史 第5巻(全20巻)
監修者:遠藤 慶太(皇學館大学文学部教授)
漫画家:池沢 理美 代表作:『ぐるぐるポンちゃん』『はっちゃん、またね』
「雅なる文学の華ひらく」。
宮中では、清少納言『枕草子』や紫式部『源氏物語』などの文学作品が生まれる。
<収録内容>
第25話 「和歌と仮名文学」
「古今和歌集」の撰者の紀貫之は、土佐からの帰り、仮名文字で日記を書く。
第26話 「承平・天慶の乱」
関東と瀬戸内で、武士団が朝廷に反旗をひるがえし、反乱をおこす。
第27話 「枕草子」
宮中に仕える清少納言は、四季の自然や宮中を観察した随筆を執筆する。
第28話 「源氏物語」
中宮・彰子の教育係となった紫式部は、周囲の求めに応じ、物語を書く。
第29話 「摂関政治」
幼い天皇を補佐する摂政、成長後に支える関白などの要職を藤原氏が独占する。
第30話 「院政と武士の台頭」
成長した武士団どうしの争いが、前九年の役・後三年の役へとひろがっていく。
<監修者のことば>
平安時代と聞いて連想するのは、
遣唐使が停止されたことで日本独自の文化がはぐくまれ、仮名文字が生まれ、
女性による文学が盛んになった「国風文化」ではないでしょうか。
しかし近年はそのとらえかたが変化してきました。
朝廷のオフィシャルな場面では漢語漢文の知識が求められます。
藤原道長にしても熱心に漢籍を集めました。
和・漢いずれかひとつを選ぶのではなく、朝廷の要望に応じた外来文化の選択、
それが平安時代の特徴です。それを『源氏物語』では「やまとだましい」
(漢学の知識を日本の実情にあわせて応用する才覚)と表現しているのです。
絵巻などでも残された宮廷の世界へ、
読者のみなさんとともに分け入ってみたいと思います。
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