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室町時代後期から江戸時代初期にかけて、石塔は小型化し、量産化に向かう。本書では、文化財指定の枠から外れた無数の石造物を把握し、全国各地の様相を集約することで中世墓終焉の様子を探り出す。膨大な数量の石造物を対象とするため、全貌把握には至らないにしても、学史上初めての試みであり、本書によって野に埋もれた多くの石造物が歴史を映し出す鏡であることが明らかになる。
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