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方言学や言語地理学にも
イタリア半島の西に位置するコルシカ島。コルシカ島は険しい山が多く、北西から南東へと連なる山脈によって各地域の往来が難しかったことから、島で話される方言は、音声、形態、語彙などにおいて多様である。コルシカ語は、多数の方言が認められており、そのまとまりによる「多規範的言語」が特徴である。現在、コルシカ語は、世代間で継承されることが少なく、ユネスコから「危機に瀕する言語」に指定されている。
本書は、まずコルシカ語の歴史を五つに分けてたどり、つぎに社会言語学の面から解説する。さらに言語の特徴、方言について詳しく見てゆく。方言学や言語地理学にも格好の題材を提供することだろう。
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