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身体、それは自由を賭けた戦いの場だ!
芸術、文学、映画、スポーツを通して
ジェンダーと身体をめぐる諸問題を読み解く
「本書の目的は、ジェンダーの諸問題とは、フェミニストと女性だけの懸案事項(ビジネス)ではなく、芸術、文学、スポーツ、その他のメディアやエンターテイメントを含む文字通りの各種商業(ビジネス)にも浸透しているという事実を示すことにある。ジェンダーに関する偏見や先入観は、性別や年齢、政治的信条に関わらず、誰もが何らかの形で日常的に触れ、無意識のうちに内面化し、消費している。」
(「 序―ジェンダー化された身体はどこへ向かうのか 」より)
【目次】
序―ジェンダー化された身体はどこへ向かうのか(川本 玲子)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Ⅰ 女性の身体――許される居場所とふるまい
第一章 19世紀ヨーロッパの音楽界における楽器と身体
――ピアニスト、クララ・シューマンの音楽活動を中心に(小岩 信治)
第二章 絵画が捉えた女性を取り巻く社会的変化
――エドガー・ドガとメアリー・カサットの作例から(小泉 順也)
第三章 「ポスト」新自由主義的ジェンダー再編
――『イン・ハー・シューズ』から『花子とアン』へ(早坂 静)
第四章 中国都市の「広場舞の女性たち」
――公共空間で踊ることの意味(南 裕子)
Ⅱ 男性の身体――期待されるパフォーマンス
第五章 コミュ力時代の男たち
――障害、男性性、クリップ(河野 真太郎)
第六章 スポーツと「男性性の保護区」の変容(坂 なつこ)
第七章 フォード・マドックス・フォード『パレードの終わり』における男性性と身体(川本 玲子)
第八章 ラストベルトの生
――炭鉱と男性性の幻想(越智 博美)
Ⅲ 身体を超えて――想像力が切り開く可能性
第九章 女形を通してみる江戸のジェンダー(柏崎 順子)
第十章 共感と視線――ハナ・ギャズビー『ナネット』と未完の物語(川本 玲子)
第十一章 ケア労働と代理母出産の「ユートピア」(河野 真太郎)
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