政治と宗教の関係は現代世界において極めて重要な課題である。特に、グ ローバル化した宗教と国家の宗教政策の軋轢は、バチカンと中国政府の関係を 挙げるまでもなく、普遍的かつ根源的な問題である。キリスト教宣教師から 様々な西洋の科学技術や文化を受容する一方、彼らが先導した帝国主義列強に よる蹂躙に遭った中国にとってこの問題は、とりわけ国家と民族の存亡に関わ ると認識されている。氏は、世界史におけるグローバル宗教の光と影を明らか にしつつ、中国の政治と宗教との伝統的な位置関係を踏まえ、いかにしてその 着地点を見出すか、その理論的構築に挑んでいる。
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