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出版社
トランスビュー
著者名
石井正則
価格
3,190円(本体2,900円+税)
発行年月
2020年3月
判型
A5変
ISBN
9784798701776

「指は曲がっていても

 天をさすには少しの不自由も感じない」(志樹逸馬)



――隔離の中で生まれた詩(ことば)と失われゆく記憶を残すために





明治以降、約90年続いた隔離の歴史。

全国に13ある国立ハンセン病療養所には、その記憶を色濃く残した「風景」と

その中でしか生まれえなかった「言葉」がある。

8×10や35mmのフィルムカメラを携え、3年を掛けて全国の療養所を訪れた石井正則は

そこで感じた「空気」を写真に収めてきた。



カラーフィルムで撮影した約100点の写真に、入所者の方々の力強い詩 23篇を掲載。

木村哲也氏(国立ハンセン病資料館学芸員)による、ハンセン病政策と療養所の歴史についての解説も収録する。



【掲載詩】

国本昭夫「妹の手紙を見て」

久保瑛二「心のたより」

水野きよし「母」

塔和子「金魚」

厚木叡「伝説」

森春樹「微笑まなかった男」

秋田穂月「島の火葬場にて」

中石としお「石女」

北浜知代「解剖」

島村静雨「海と断層」

C・トロチェフ「びよういんのさくら」

越一人「栗生望学園」

近藤宏一「舌読」

西羽四郎「癩憲章」

森中正光「指」

戸田次郎「解剖室の感想」

福寿美津男「特別病室」

藤本とし「呼吸のおくで」

島田等「橋」

谺雄二「ライは長い旅だから」

堂崎しげる「ひかりについて」

志樹逸馬「曲った手で」

島比呂志「病める樹よ」

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