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北朝鮮当局が忌み嫌う記者が放った決死の書
北朝鮮は独裁国家だ。情報統制も厳しい。内情を知るには公式発表の裏を読み取るか、脱北者の証言に頼るか。いや唯一、抜け道があった。それが今回、筆者が試みた内部資料である。
朝鮮半島取材25年に及ぶ筆者は、独自のルートで約1400件超の機密文書や音声記録を入手した。金正恩の暗殺計画から朝鮮人民軍の内申書、はたまた深刻な麻薬汚染や巷に現れたモヒカン男子への戒めまで。
〈資料を通じて北朝鮮の全体像に迫ろうとする本書の内容は、北朝鮮で体制側に属し、最高指導者に忠誠を誓っている彼の国の知人たちを不快にさせたり、怒らせたりすることが きっとあるはずだ。日本と北朝鮮を隔てる体制の壁は高く、厚い。北朝鮮の人々と育んだ友情や信頼を失うおそれは、絶対にないとはいえない。 そういう点を考えると、本書の執筆はある意味、私にとって北朝鮮との「決別宣言」に なるかもしれない〉
――本書「まえがき」より
当局発の文書ゆえ生々しい。圧政に苦しみながらも生き抜く民衆のしたたかさも見えてくる。北の監視網を潜り続けた筆者の取材余録もコラムとして収録!
【編集担当からのおすすめ情報】
北も本書に重大関心?
〈本書の校了直前、何者かが私に成りすまして、多くの知人に電子メールを送りつけた(略)私のコンピューターに保存されている少なからぬ北朝鮮関連の資料が無断でアップロードされていた。何者かが私のコンピューターに侵入したのは明らかだった〉
本書編集担当も校了直前に大混乱!
――詳しくは「あとがき」参照
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