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1979年ソウルの夏。
僕が出会った忌わしい出来事。
これから先に起きたことは、できることなら思い出したくないことだ。もちろん記憶が混乱しているという言い方も、逃げ口上にすぎないだろう。……僕はどうして書き始めたのか。それは冷静に文字に写し取ることで、あの忌わしい悪夢を中和することができはしまいか、と希望を抱いていたためだった。――本文より
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