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ヒマラヤ登山の「黄金時代」とは、標高8000メートル以上のジャイアンツの初登頂を明確な目的として登山がなされ、そしてそれが成し遂げられた1950年代を、また「鉄の時代」とは、その後、個々の登山者がさまざまに個別の、多様な目標を掲げてヒマラヤへ挑むようになった時代、言い換えれば統一された目標が失われた時代であって、年代としてはおおよそ1960年代末以降を指している。
(「はじめに」より)
本書では私がヒマラヤに関心を持つようになったチョモランマ初登頂の時点からスタートし、1965年から1984年にかけての、私が参加した6回のヒマラヤ登山で、私がなにを感じ考えていたかを、なるべく率直に書き記したつもりである。(「あとがき」より)
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