意思決定理論

数理経済学叢書

意思決定理論

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出版社
知泉書館
著者名
林貴志
価格
4,950円(本体4,500円+税)
発行年月
2020年5月
判型
A5
ISBN
9784862853141

本書は意思決定理論における基本的トピックについて証明と解説をし,公理的方法の「基本動作」を習得することを目的とする意思決定理論の教科書である。基本動作とは,モデルの直接観察可能な事柄を確定し,観察により公理を直接検証可能な命題に表現し,さらに公理系が含む意味を表現定理の形にすることである。
意思決定理論での公理には二つの役割がある。
まず「意思決定とはいかにあるべきか?」という規範的議論。ここでは「合理性」の基準を明確にし,推移性の公理により首尾一貫性としての「合理性」を考察する。
次に「人は実際どのように意思決定するのか?」という事実解明的な議論。ここでの公理の役割は選択行動を観察して,直接検証可能な性質を明らかにすることである。推移性の公理により,実際に人間の選択行動が持っていると想定される性質を検討する。人間の選択に形式的な法則性を見出すのは難しいが,選択の性質を公理という独立した命題の形で表現することにより,理論をできるだけ直接反証可能なものにする。
規範的議論における公理の役割は比較的明瞭であるが,事実解明的議論では注意深い留保条件が必要となる。最終的には,公理的分析によってこの公理を満たす意思決定方式が,ある種の関数の最大化として表現される。

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